はじめに
「ちゃんぽん」という言葉は、はたしてどんな語源を持つのかは定かではない
(いつもどおり調べりゃいいのに、調べないだけ・・)が、いろいろな種類を
まぜこぜで酒を飲むことも「ちゃんぽん」と呼ぶところをみると、
「いろいろな種類がまぜこぜ」というのが、おそらく「ちゃんぽん」なのであろう。
この度は、「数が少ないじゃないか」と怒られそうだが、日本国内に各地に
分布する「ちゃんぽん」を編者なりに取り纏めてみた。
ラーメン綱 ちゃんぽん目
鶏ガラ・トンコツ・魚介・海藻などで採ったスープを、醤油や塩、味噌などで
味付けし、ゆで麺とともにどんぶりに盛り付ける「ラーメン」。
その中でも、特に「いろんな種類の具がまぜこぜ」を、
系統的に「ちゃんぽん」とした。
ちゃんぽん科
ちゃんぽん目の中でも、加水率の低そうなストレート麺、たっぷりの具、
濃厚なタンメンスープの、いわゆる著名な『長崎ちゃんぽん』系の特徴を持つもの
「リンガーハット長崎ちゃんぽん」
自慢はたっぷりの美味しい国産野菜と豊富な山海の具材から生まれる
スープの深いコク。 国産野菜一杯255g
分布:福島・北陸など9県を除く全国
「佐賀県武雄市元祖後楽園ちゃんぽん」
具の中に、蒲鉾ちくわはあるが、あずま揚げがなく、
海鮮が前に出ていない。たっぷり野菜に濃厚スープ、
ストレート麺は、この科の特徴。
店主曰く「うちのラーメンスープは豚骨100%だが、
ちゃんぽんのスープは「鶏骨」もつかっているよ」
分布:佐賀県武雄市
亜ちゃんぽん科
「ちゃんぽん」という意味では、いろんなものが具として入っているが、
なぜかスープにトロミがついていて、トロミタンメンの様子を呈している。
「宝龍ちゃんぽん」
まさにトロミタンメンと呼ぶにふさわしいが、さらにかき玉になっていて、
とろとろが一層加速されている。
分布:三条市旭町
「やじろうちゃんぽん」
こちらは、海老・紅ショウガの赤色が白いどんぶりの中で目を引く。
このエビのほか、イカげそやカキまでが入り、『海鮮テイスト』が強調されれているが、
やはりかき玉。
分布:三条市県央工業高校前
「音羽屋ちゃんぽん」
〆の1杯に、もしかして・・と思い頼んだ1杯。
予想通りのトロミタンメン風!やっぱりか~~~!
それにしても、なぜこの辺のちゃんぽんは、みんなトロミタンメン風か??と、
一部の研究者にとって、探究心をくすぐるきっかけとなるにふさわしい1杯
分布:三条市の「まんなか」(夜営業)
あとがき
サンプル数がまだまだ少ないところではあるが、将来的には
「燕三条地域におけるとろみタンメン風ちゃんぽん」の分布について
単に「ところ変われば品変わる」で片づけてしまわず、
今後も摂取・研究・資料収集を続けていきたいと考えている。
また、今後の研究者にとっても必要な資料となれば幸いである。